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モダンローズの誕生

アンデルセンが童話を書いていた晩年の1867年にはモダンローズの第1号である「ラ・フランス」が生まれます。
時を経ずしてふたたびバラは次の最盛期となります。
モダンローズの第1号とはハイブリッドティーと名付けられた系統で、花は大輪で花弁は形よく先端が尖り、花の中心がきりりと巻き上がる、いわゆる剣弁高芯咲きの花形になるものが多いのが特徴です。現在私たちが多く目にするバラの代表的な花形です。
ハイブリッドティーローズがでるまでのバラをオールドローズと呼び、ハイブリッドティー以降に出来た系統をモダンローズと呼びます。
こうしてバラは古代からの長い変遷をへてその姿をすこしづつ変えながら驚くべき発展を遂げてきているのです。

コラム寄稿

野村和子(のむら かずこ・バラ文化研究所理事)
京成バラ園芸(株)研究所にて故鈴木省三氏の助手を長年にわたり務め、その後NPOばら文化研究所の立ち上げに携わり理事を就任。同時に千葉市花の美術館の相談員を務める。
著書「オールドローズ花図譜」(小学館)、「オールドローズ」(NHK出版)、「四季の花だより」(千葉市みどりの協会)他。

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